ひとさじのはちみつを読んで、初めて知ったはちみつのパワー
ひとさじのはちみつという本をご存知でしょうか?
前田京子さんという方が書かれた本なのですが、はちみつがここまですごい食べ物だということは、読むまで全く知りませんでした。
この本を読んで以来、私はすっかりはちみつの虜になり、それまでほとんどはちみつと縁のなかった我が家の食卓が、今でははちみつ抜きでは成り立たなくなってしまったのです。
はちみつって、糖分とかカロリーとかが心配なんだけど…。
はちみつって甘いですよね。その甘さはお砂糖の約2.5倍とも言われています。
なので、当然のように私は、はちみつは単にお砂糖の仲間だという認識しか持っていませんでした。
私は、実は管理栄養士で、22歳から42歳までの20年間病院に勤務して、栄養部のリーダーとして病院給食の管理運営の陣頭指揮を執ってきたという経歴を持っています。
大学で食品栄養学を学び、卒業と同時に病院に入職し、管理栄養士の国家試験も一発合格をしましたし、それ以降も資格に見合うだけの知識をしっかりかキープするために、食品や栄養に関する勉強は続けて来たという自負がありました。
けれども、去年の夏、たまたま買ったひとさじのはちみつを読んで、そんな自己満足は一瞬で飛んでしまいました。
なぜなら、このひとさじのはちみつという本は、著者である前田京子さんが国内外のはちみつに関するありとあらゆる書籍や論文を読まれ、その内容をご自身で体験されたことに基づいて執筆されているからです。
言い訳がましいと受け取られるかもしれませんが、私が大学で4年間学んだ食品栄養学では、はちみつに関して特に勉強したという記憶はなく、食品成分表でも砂糖と同じ分類でしたから、まさかはちみつがこんなにすごい食べ物だったなんて、当時は知る由もなかったんです。
はちみつの殺菌力とかパワーは半端ない!
この本を読むまでは、名前くらいしか聞いたことがなかったニュージーランドのマヌカハニー。この本で初めて知ったオーストラリアのジャラハニー。
なんと両国とドイツなどでは、普通に医療用に病院で使われていると知り、驚きました。
この本では主にマヌカハニーについて、かなりのページを割いて詳しく書いてあります。
ニュージーランドでは一般的に、はちみつと言えばマヌカハニーなんだそうですが、同時に病院で薬としても普通に使われています。
また、オーストラリアではマヌカの木に似たジャラという木が多く、それから取れるはちみつ、ジャラハニーが、ニュージーランドのマヌカハニーと同じように、一般的でもあり、医療の現場でも使われているそうです。
なんだか日本のはちみつ事情とはかなり違うなと思いました。
はちみつの使い方も、食べることのメリットやスキンケアなど、詳しく解説されています。
ひとさじのはちみつ以外のはちみつ関連の本は、ほとんどがレシピだったり化粧水の作り方だったり、ひと手間かけてはちみつを生活に取り入れるヒントが書いてあるんですが、この、ひとさじのはちみつは、それらの本に比べるとかなりシンプルな使い方を提案しています。
ほんとにこれだけ?みたいに、逆に大丈夫か?とツッコミたくなるかもしれません。
でも、私はもともと面倒なことが嫌い…っていうか、まあぶっちゃけズボラな人間なものですから、この本に書いてあるはちみつの使い方なら、私にも出来る!と思い、去年の夏からこっちずっとマネしてはちみつと付き合って来ました。
結論だけ言えば、これで十分です。
あれから半年以上過ぎましたが、今や私にとっては、このひとさじのはちみつはバイブルのような存在になってしまったということは、間違いありません。